購入者レビュー - 腕時計

天賞堂:クラシック GCC02LE

時計好きなら納得のスペック 天賞堂ゲランドコンプリケーションクラシック
時計好きなら誰もが憧れる機能がいくつかあります。

クロノグラフ機能やデイト機能、GMT機能なども良いですが、なかなか手の届く範囲ではお目にかかれない機能ほど憧れも強くなります。
例えばパーペチュアルカレンダーとかミニッツリピーターとか。
はたまたトゥールビヨンなんかは最たる例だと思います。

それらの機能を追い求めると100万円の壁を簡単に飛び越えてきます。
場合によっては500万円の壁や1,000万円の壁を乗り越えてくることも。
そんなもの一般人には買うことが出来ませんし、有名ブランドの複雑機構を頑張って手に入れたってメンテナンスや修理などの維持費がとてもじゃないですが払えません。

ですがこの天賞堂グランドコンプリケーションならそれらを手にすることができます!

まず積んでいる機能ですが、クロノグラフ機能、ムーンフェイズ機能、パーペチュアルカレンダー機能、ミニッツリピーター機能と、時計好きなら泣いてしまいそうな複雑機構が詰め込まれています。

クロノグラフはストップウォッチ機能で、時間を測る時にはとても便利です。
休憩を交代制で順番にとる仕事をしている私には意外と重宝する機能です。
休憩に入る際、ボタンを押しておけば残り時間がすぐに分かります。
ムーンフェイズは今夜の月の形が満月なのか半月なのか三日月なのかと、月の欠け具合がわかるという機能。

凄い機能に違いは無いのですが…正直使ったことはありません。
12時位置に備わっているので視覚効果が1番のメリットかと。

そしてパーペチュアルカレンダー機能!これは閏年もその月の末日も勝手に調整してくれて、正常に動き続ければ2100年まで常に正しい日付が表示されるというすごい機能です。
時計の日付がズレてるということがないのは仕事に使う際に便利でありがたい機能です。

そしてミニッツリピーター機能。
これは蛍光塗料やライトなどの無かった時代に暗闇でも時間がわかるよう音で現在時刻を教えてくれる機能です。

ただしそれは声で時間を読み上げるとかではなく、異なる3種類のベルの音で教えてくれるもの。
はじめのベルで〇時を示し、次のベルで15分刻みの時間を示す。
最後のベルで1分刻みの時間を教えてくれます。

現在ではこのミニッツリピーターを、使わなければ時間がわからないような場面はおそらくありませんが、クラシックな鐘の音は癒しを与えてくれます。
これだけの機能が詰まっていて値段もなんと10万円+税なんです。

パテック・フィリップやIWC、ジャガー・ルクルトやフランク・ミュラーのコンプリケーションモデルなら1,000万円していてもおかしくないような機能が10万円と破格の値段設定です。

それは本来機械式である時計を電池式に変えることによって実現出来たという背景があります。
ですが、この時計のコンセプトである複雑機構を持ってみたいけど手が出ない方のために作られた時計というファン泣かせな心意気に感動を覚えます。

複雑な機能が詰め込まれているだけではなく、時計好きを納得させるだけの仕上げの丁寧さもありますし、プッシュボタンや文字盤のバランスなどもすごく整えられています。
実際に仕事で愛用してますが、知らない方に聞かれて説明すると多くの共感をもらえています。

見た目も高級感漂う時計なので自慢したくなる、通好みの時計です。
時計マニアの人であれば金額に関係なく良い時計と思われるものなので高級時計に混じっても恥ずかしくない1本だと思います。

ただ難点が全く無いわけではありません。
まず、スポーツモデルではなくクラシックモデルを購入したのでベルトが革でした。

革だと手首が荒れやすいのでステンレスに変えました。
すると少しバランスが気になりました。

あとはプッシュボタンが勝手に押されてる時がたまにあること。
この辺はスポーツモデルを買った方が良かったかな?と思う点です。

他にも電池きれを起こした際に普通の時計屋さんでは対応不可な場合があることや文字盤が複雑なので慣れるまで非常に見にくいという欠点もあります。

ですが、機能面では電池式時計の最高峰と言っても過言ではない時計なので非常に気に入っておりメーカーのオーバーホールも1度済ませました。

これからも完全に壊れてしまうまで愛用していく予定です。