コラム - ダイエット

ダイエット - 健康食品やダイエットサプリでダイエットは可能なのか?

食べたことをなかったことにするダイエット食品や、食べれば痩せられるというダイエット食品を次々に試している人がいます。
そして次々にためしては、効果がなかったとため息をついている人も時々見受けます。

そろそろ、魔法のように楽をして痩せる食品など存在しないということに気づいてもよさそうですが、懲りることはありません。
そしてまた新しいダイエット食品に手を出しては、ため息をついて嘆き節を発している人も少なくないようです。

ダイエット食品などの健康食品やサプリメントは、病気を治すことができないから医薬品ではなく健康食品という枠組みになっています。
健康食品は、薬ではありません。そのため、病気が治ると言うタイプのものではないと言うことを認識する必要があります。サプリメントを直訳すると補うという意味になります。つまり、足りない栄養素を補うのがサプリメントです。

サプリメントや健康食品を販売する時には、薬事法にのっとっていくつかの決まり事があります。
それは、病気が治るとか効くという言葉を使ってはいけないことになっているのです。サプリメントや健康食品は薬ではないので、薬を連想させるような言葉を使うのは薬事法違反になります。

サプリメントを毎朝1錠飲んでください、と言うのもNGです。飲むと言ったり1錠と言ったのではお薬だと勘違いする人がいるのでNGです。毎朝1粒お召し上がりください、などと言うのが正解なのです。
太りすぎと言うのは度を超すと、肥満症というれっきとした病気だと言えます。

健康に影響するような強度の肥満の場合は、内科や栄養科で栄養指導や運動指導を受けたり、時には消化器外科で胃を小さくする手術をして痩せるように治療することもあります。
しかし世界でもトップを走る日本の現代医療技術を駆使しても、痩せる薬という物は存在しません。

痩せるためには、摂取カロリーよりも消費カロリーを多くする、これが唯一の方法です。だから、栄養士さんから食事の改善を指導されたり、医師から運動するようにとアドバイスされるのです。
医薬品にすら痩せる薬が存在しないのですから、もしも痩せる健康食品やサプリメントがあれば、ノーベル賞候補に挙げられてもおかしくはありません。

そして、病気を治す効果が認められれば、もう健康食品やサプリメントの範疇を超えています。したがってその健康食品やサプリメントは、医薬品にランクアップするでしょう。
1か月5,000円とか1万円などと言った高額な料金をダイエットの為に叩いていた人も、医師の処方箋で半額以下で手に入るようになるはずです。
つまり、ダイエット食品などの健康食品やサプリメントは、肥満症という病気を治すという物ではありません。

「えーっ。でも友達はダイエット食品で痩せたと言っているよ」という反論もあるでしょう。
それダイエット食品やサプリメントを使ったから痩せたと言うよりは、何らかの原因で摂取カロリーよりも消費カロリーが多かったから痩せたと考えるのが妥当です。

ダイエット食品の中には、お腹が張って満腹感を得られるものもあります。満腹に感じるから食べる量が減って、摂取カロリー<消費カロリーとなって痩せたのでしょう。
サプリメントの会社の中には、儲けることしか考えていない悪質な会社も存在します。
サプリメントや健康食品は物凄く儲かるのです。1か月の原価は200円程の物を8000円とか1万円などで販売していることもザラです。

そして、国民生活センターのはサプリメントや健康食品の被害を訴える電話や相談が多数届いています。
ダイエットサプリの被害も多いです。ダイエットサプリ31製品を調べたところ、そのうち16製品に下剤成分などが見つかったという報告もあります。また、49製品中9製品に発がん性の強いフェノールフタレインが検出されたという報告も届いているのです。

ダイエットサプリメントは、楽をして痩せられると言うイメージがあるかもしれませんが、やはり世の中そんなうまい話はありません。
上手い話には毒があると思っておく方が賢明です。

ダイエットの一番良い方法は、バランスのよい食事と適度な運動と十分な睡眠です。そしてこれは健康な生活を送る上でも重要なことなので、美しく健康的に痩せることへと繋がっていきます。
毎日の積み重ねでコツコツと努力する必要があるので遠回りのように思えますが、失敗が少ないので、結局はこれが一番の近道だとも言えます。